看過してはならない国会での暴言

室長ブログ

 首相を、資本家の「犬」等の、侮蔑した言葉でののしる場面が放映された。

テレビを見ていた私は、怒りでいっぱいになった。

 私は、教育者(今はもう退職していますが)の立場から、この発言を看過しては

ならないと思う。この場面を放映したテレビ局は、ただ「委員長から、注意を受け

ました」と報道したに過ぎなかった。

 政策や行動を、自説の立場から批判することは、国会という場では、間違ってい

ない。しかし、人格を否定するような言葉は、厳に慎むべきだ。

 立場の強いものが、下の者に発した言葉なら、即アウトであろう。仮に、弱い立

場の者が、苦し紛れに発した言葉であっても、許されるものではない。

 

 もし、学校でこのような言葉を下級生や同級生は基より、上級生や先生に投げか

ければ、教師はどう指導するだろうか?

 

 国会は、正当に選挙された国民の代表者が、登壇して論議する場であるから、

報道に接した子どもは、理由があれば、人を揶揄する言葉も、戦略として許される

のだと受け止めるかも知れない。

  

 学校現場では、コミュニケーションを苦手とする子どもたちのトラブルが絶えない。

他者を貶めるような言葉は、時には、重大事案にまで発展する。

 他者を傷つけるような言動には、細心の注意を払っている。

 しかし、漫画やゲーム、テレビ等、学校では防ぎようのない様々なメディアから、

心無い言葉に晒されているのが現実だ。

 

 範を示さなければならない国会で、人を貶める言葉が発せられた。

 そして、国会も、マスコミも、今回の問題を、軽視し、何の対処もしていない事こそ、

最大の危機ではないだろうか。

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