コロナが子どもたちに及ぼした影響 2

室長ブログ

まだまだ、様々な影響が考えられますが、「子どもの心への影響」という視点から、考えてみます。

 2020年2月28日、政府は全国の小中学校、高校の一斉休校を都道府県に要請しました。これを受けて、多くの学校が3月初旬から、休校となり、結局概ね5月末までの休校となりました。

 2019年度末の卒業式が簡素化され、寂しい思いをした児童生徒もありましたが、未曽有の状況の中、短時間での儀式であっても、再会できた喜びも溢れる式でもありました。

 幸い、子どもへの感染力が弱く、子どもたちは元気で、休校は高齢者への感染対策の意味合いもありました。

 授業時数は、大きく減少し、その回復には学校現場でのご苦労が大きかったことと思います。しかし、同時に急速なオンライン授業システムの構築など、平時には容易に進展しなかったであろう教育インフラの拡充は、窮地の策の結果でありました。

 

 子どもたちのメンタル面での影響は、必ずしも臨時休校や、学校再開に伴う分散登校の時期よりも、2021年の暮れから徐々に表れ、2022年の年頭からの第6波の到来からではないかと思っています。

 理由のひとつ目は、これまで比較的感染しないと言われていた子どもたちに急速に感染が広がったことです。

 2つ目は、5波までの感染者数とは桁違いの感染者数となったことです。その結果、家族や友人等身近な人々の中に感染者が出て、一気に我が身に危機が迫ってきたことに直面せざるを得なくなったからです。

 

 感染対策をいくらやっていても、防ぐことができないと感じる無力感の拡大が最も大きな影響ではないでしょうか。

 

 

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