仕事量が 多忙感の源?
室長ブログ
2024.9.10
仕事量が多いことが多忙感の源であることは、間違いありません。
私は、定年退職後、臨床心理士養成の大学院に通いました。大学院は、夜間コースで、夕方6時から9時10分までの授業です。昼間は、8時から17時まで、中学校に勤務していました。夕方5時に学校を終えると、直ぐに30分程車を走らせ、大学院に向かいます。途中、コンビニで夕飯を済ませます。
授業準備は、休日か、10時頃大学院から戻ってからです。再任用の立場といいながらも、時間的には余裕のない、忙がしい2年間を過ごしました。
大学院は、仕事では有りませんでしたが、予習や復習、レポート作成など、しなければならな課題は山積みでした。
2年間は、昼間の仕事、夜の勉強と、しなければならない事も時間も、超多忙だった思います。しかし、多忙感は有りませんでした。
何故かと考えましたが、特に大学院での学習が、新鮮で楽しかったとの思いが強かったからかも知れません。夜の毎日3時間の学習は、時間的にはとても窮屈な枠組みでしたが、気持ちはワクワクしていました。
さらに、昼間の仕事は、数学の授業を教えたり、メインの先生の授業をサポートでした。授業はそれなりの準備が必要でしたが、再任用の為、生徒指導等に関わる機会は少なくなっていました。その分、心理的なストレスは大きく減少していたと思います。
つまり、多忙感の要因が,仕事量や拘束時間の長さで決まる訳ではありません。仕事に向き合った時のストレスの大きさにあるのではないでしょうか?
勿論、同じ人物の、仕事量が増え拘束時間が延びれば、ストレスは間違いなく大きくなるでしょう。その意味では、仕事量や拘束時間の長さは、ストレスに比例します。
一方、同じ仕事量、時間拘束であっても、人によってストレスが違う事も理解できます。
つまり、ストレスは、その感じ方に大きな個人差があるということです。
少し分かりにくい文章となりました。簡潔に、言います。
教師の「多忙感」は、取り組んでいる仕事に対するストレスの大きさと比例するであろうということです。
そのストレスの強さには個人差があります。また、個人内においても、仕事への責任感、意欲、目的意識、使命感、達成感、有能観等が高い場合は、概ねストレス値は減少するのではないでしょうか。
責任感は、ストレスを強化するのではないかと思われるかも知れません。しかし、目的意識や有能観が高ければ、むしろ責任感が高くなってもストレスは増えないと考えています。