教師の多忙感
室長ブログ
2024.9.8
過酷な教師の仕事について、長時間労働、無制限労働のブラックだと言われています。
多忙な理由は、教師の仕事の多様性にあります。本HPは、「せんせい」でない方にもみて頂いていますので、その多様性を確認しておきます。
- 教師の仕事の第1は、授業です。
授業は、担当する時間だけではなく、1時間の授業に3時間の準備が要ると言われています。
中学校の場合は、同じ授業を複数クラスで行いますので、準備の時間は少しは軽減します。また、ベテランになれば、以前に準備したことの活用も可能です。しかし、最近は、教材のデジタル化が急速に進み、ベテラン程その扱いに、逆に準備時間を取られているかも知れません。
- 授業の次は、テスト作りです。中学校では、授業内容に即した問題を手作りする場合が多いです。テストは、誤字や選択肢の不足等があると、子どもたちに迷惑となる為、慎重を要します。その分、時間もかかります。その際、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」などの観点別問題の作成も考慮しなければなりません。
- 次は、学習評価です。評価は、総合評価と観点別評価が有ります。観点別評価は、テスト結果だけではなく、実技、作品、レポート、提出物、授業意欲等から総合的に評価しなければなりません。
- 生徒指導もあります。生徒同士のトラブルの解決や調整に苦慮する場合もあります。非行に対する指導もあります。近年はSNSに関連する問題行動が急増しています。
- 他にも、様々な教育課題への対応。人権教育、道徳教育、平和教育、食育、平和教育、性教育、金銭教育・・・・挙げて行けば切りがありません。
- 個々の子どもたちへの、特別支援教育の視点での個別支援計画の策定、実施も必要です。
- 事務仕事 通知簿、指導要録、保護者通知書類、会計簿等。
- 校務分掌 学校全体の仕事の分担役割
- 家庭訪問、保護者会、学校行事、進路指導、部活指導・・・・。
思いつくままに上げてみましたが、様々な仕事を抱えていることが分かります。
さて、教師の多忙感は、仕事量の多さの故でしょうか?
次回は、仕事量だけではない 教師の多忙感について触れてみましょう。