新米先生の奮闘
室長ブログ
2022.4.15
新採用の小学校の先生の奮闘ぶりが微笑ましい。
新年度となって、昨年1年生で大変な学級だった子どもたちの新しいスタートが気になっていた。2年生となった彼らの担任は、新卒24歳の男性教師だった。
新しく赴任した養護の先生の話からは、「大変です。子どもが走り回っています」との情報だ。昨年度は、ベテランの女性の先生で、それでも苦労をされていた。そのクラス(単学級)を、新卒に持たせるか?
恐る恐る教室を見に行った。静かだ。どうも何か説教をされた後なのか、前列にいた最重点マークの男児がおとなしい。5分しても、騒がない。どんな説教をしたのか。後で聞いてみようと思った。10分程見ていたが、黙々と漢字ドリルをやっている。教室を離れて、他の学年の様子を見に行った。
休憩時間を挟んで、次の時間も2年生を見に行った。ノート点検のようだ。教卓の前に列ができて、一人ひとり順番にノート点検を受けている。点検を終えて、自席で待っている児童は、思い思いに何かをやっているが、騒いではいない。そんなにひどくない?
給食を終え、昼の清掃も終えて、昼休み。今朝の雨で、運動場はぬかるんでいるが、皆外へ出て遊んでいる。その中に、泥のついたボールを投げあってドッチボールをしている集団がある。2年生だ。クラスの半分くらいの人数だが、男女混ざり合って遊んでいる。その輪の中に、件(くだん)の男性教師がいる。キャッチしたボールの泥が、背広に飛び散ったが、一緒に楽しんでいる。先生のボールから逃げようとする子どもたちにも笑顔があふれている。こんなに遊んでもらったら、きっと先生を好きになるだろう。そう感じた。
大変なクラスで、決して落ち着いてはしないが、皆が先生を好きになれば、教室も変わるだろう。大きな希望が持てるようなきがした。