コロナが子どもたちに及ぼした影響 3(最終)

室長ブログ

 コロナ禍における子どもへの最も大きな影響は、「不安」です。死への不安、孤立(隔離)への不安、見通しのない不安が、

じわじわと、確実に、こどもの心を蝕んでいます。

 頼るべき大人が、同時にもっと強い不安に苛まれているため。子どもたちは救いのない状況にあるのではないでしょうか。

 根拠のない民間療法が流布したり、市場からマスクや消毒液が消失したり、還付金や給付金の詐欺の横行するなど、正しく大人の不安の表われです。

 

 この厳しい現状に拍車をかけたのが、2月24日に始まったロシア軍によるウクライナ侵攻です。

 平和な市民生活を破壊する暴挙は、日々エスカレートし、収束を願う世界の人々の期待を打ち砕く破壊行動は、続行されています。

 戦火に怯える人々の映像を見て、それを阻止することのできない無力感に私たちは今直面しています。

 このやり場のない辛さと、悲しさ、怒り。そして日々増幅する無力感、不安、諦めの考えは、感染拡大の最中にあった時と同じであると気付きました。

 

 コロナ禍でさえ、拭えない傷を与えたかもしれない状況に、今回の戦争報道が、幼き子どもたち、成長期にある子どもたち、思春期真っただ中にある子どもたちの心にどのような影響を与えるのか、想像することさえ苦しくなります。

 

 教育現場で、直接子どもたちと関わっておられる日本中、或いは世界中の先生方が、是非、子どもたちの心に思いを馳せて、守って上げて下さい。

 お一人では担える課題ではありません。先生方の連帯から始めなければならないのかも知れません。皆様のご意見をお寄せください。

 

 

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